ベランダからの『雨漏り』の原因と防水加工について詳しく解説


突然のベランダからの雨漏り……。
家の施工不良が原因か、ほかに理由があるのかわからずに混乱してしまいますよね。

雨漏りの原因は、ベランダに施されている「防水加工の劣化」が原因かもしれません。
正しい雨漏りの原因を把握し、スムーズに対処していくために。

今回はベランダの「防水加工の仕組み」や「雨漏りの原因」、「対処方法」などを紹介していきます。

防水加工の仕組み


・下地 
・素地調整
・防水層
・トップコート

ベランダには、雨水が家の内部に浸入することを防ぐため、防水加工が施されています。

防水加工は、下地の上から「素地調整」「防水層」「トップコート」の順に塗り重ねる工事です。
そのため、劣化している部分が表面のトップコートだけなのか、防水層からなのかを見極めて正しく対処する必要があります。

ベランダの雨漏りの原因



雨漏りの原因として考えられる問題は、いくつかあります。

●防水層の劣化

雨漏りがしている原因で、最も考えられるものが「防水層の劣化」です。

防水層は、シート防水やウレタン防水、FRP防水の3種類。
この防水層が経年劣化してしまうと、雨水の影響や歩行によるダメージを直に受けてしまい、壁や床が「ひび割れ」などを起こす原因となってしまいます。

ひび割れが発生すると、隙間から雨水が家の内部に浸入し、結果的に雨漏りが起こります。

●笠木(かさぎ)が原因


笠木は、腰壁の劣化を防止する役割があります。
しかし、笠木の接続部分に隙間ができていたり外れかけていると、笠木から腰壁に雨水が浸入し、雨漏りが発生する原因になります。

そのため、腰壁に部分的な黒ずみや腐食が見られる場合は、笠木が原因の可能性が高いです。

●窓枠のコーキングが原因

窓枠のコーキングの劣化が原因の場合があります。

●排水口の詰まり

ベランダの排水口がゴミなどで詰まっていると、排水ができずに水が溜まり雨漏りになるパターンもあります。
台風や強風のあとに排水口が詰まっていないかチェックするようにしましょう。

防水工事の種類


●トップコート

トップコートは、下の防水層を保護する役割を持っています。
耐用年数は防水層より短く約5年のため、定期的にメンテナンスをするようにしましょう。

●FRP防水

FRP防水は、新築時のベランダに使用されることの多い防水工事です。
繊維強化プラスチックのシート(FRP)を敷いて、樹脂で表面を固めて防水層をつくっていきます。

耐用年数は、約10年~12年。
乾くのが早いため、工事期間が短いことと耐久性が高いことが特徴です。

●シート防水

シート防水は、ビルの屋上などの広い場所でよく使用される工事です。
耐用年数は、約10年~15年で、紫外線や熱に強いという特徴があります。

●ウレタン防水

ウレタン防水の耐用年数は、約7年~10年です。
「密着工法」と「通気緩衝工法」の2種類の工法に分かれます。

密着工法は、下地の際に張った補強布に防水材を直に塗る工法。
通気緩衝工法は、下地に張った通気緩衝シートに防水材を塗る工法です。

メリットは、さまざまな下地に対応でき、ほかの防水工事に比べて値段が安価な点です。

正しい対処方法

●防水層の工事


機能しなくなった防水層の防水性を取り戻す工事をします。
シート防水、ウレタン防水、FRP防水のいずれかの防水層の工事を行います。

●トップコートの塗替え

防水層を保護しコーティングしているトップコートが経年劣化している場合、トップコートの塗替えを行います。

●笠木(かさぎ)の補修

場合によって、笠木を取りはずして補修を行ったり、笠木の繋ぎ目であるシーリングの劣化で雨漏りが起こっているときは、シーリングを補修する工事を行います。

●コーキングの補修


コーキングの劣化が原因の場合、補修工事をします。

応急処置のやり方


それでは、業者が来るまでの応急処置のやり方について説明していきます。

●雨漏りの下にバケツ・ビニールシートを置く

外ではなく室内に雨漏りが起こっている場合、被害を最小限にするために、水が滴る箇所にバケツを置く。
バケツの下にビニールシートを敷くなどの応急処置をしましょう。

室内の浸水や雨水で足を滑らせる被害を防ぎます。

●部屋のブレーカを落とす・電気をつけない

配線がショートしないように部屋の電気を消したり、ブレーカーを落とすという対策を取りましょう。

メンテナンスのサイン


●ベランダの壁・床の「ひび割れ」


防水加工が経年劣化して防水機能が失われてしまうと、壁や床にひび割れが発生します。
すると、ひび割れから雨水が浸入し雨漏りの原因になってしまいます。

ひび割れを発見したら、防水工事が必要なサインです。

●ベランダに「コケ」が発生している


ベランダにコケが発生している場合、防水機能が失われて湿気を帯びている可能性が高いです。

●トップコートが「色褪せ」ている

トップコートが色褪せている場合、トップコートの塗替えが必要の可能性があります。

●「雑草」が生えてきた

ベランダに雑草が生えてきたときも、トップコートが経年劣化している証拠です。

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まとめ



雨漏りの原因の追究は、非常に難しいもの。
そのため、応急処置をしたら後日プロの業者によって「詳しい調査」をすることが非常に大切です。

正しく対処しないまま放置してしまうと、家の寿命を短くしてしまう可能性もあります。

今回の記事が、あなたの疑問を解決する手助けとなりましたら幸いです。


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